クレジットカードにドキッ!

“必要は発明の母”などということわざがありますが、現代の私たちが恩恵を受けている多くの“もの”が生まれるきっかけとなったのは“必要”であり、突き詰めれば私たち人間の“欲求”であるということが分かります。

心の中で“不便に思ったこと”、“不満に思ったこと”、“不安に思ったこと”などどんなに小さな“思い”でも、無視せずに解決しようとする“情熱”によってさまざまな便利なものが誕生しています。

そして、そこに私たちは考案者の“自分の感性に対する自信”とそれを実現させようとする“ロマン”を感じ取れます。

“お洒落でお得なカード”であり、今や世界中の人々にとってなくてはならないクレジットカードもこのような人々の小さな“思い”から始まりました。

今からおよそ60年前の1949年のある寒い夜、一人の実業家が友人たちと一緒にニューヨークで評判のレストランで食事を楽しんでいました。

そして閉店間際までおしゃべりや食事を存分に楽しんだ彼らはすっかり満足して、また一緒に食事をしようという約束をし、支払いカウンターに向かいました。

「あれ?」「まさか!」……彼はいくらお財布を探しても見当たりません。

幸い、彼の奥さんが充分なお金を持ち合わせていたために事なきを得ましたが、この出来事をきっかけに彼の心の中には“現金を持ち歩かなくても買い物や食事ができるシステム”はできないものだろうかという“思い”が生まれ、この時点から彼の壮大な夢のプロジェクトが動き始めました。

そしてそれは、彼の「ドキッ!」とした不安からはじまり、今では私たちの心を「ドキッ!」とときめかすものへと発展していきました。